親父鉄道、好日線

赤字路線です

BANDIT1200 クラッチ整備

「BANDIT1200 クラッチ滑り」や「GSF1200 クラッチ滑り」で検索するとたくさんのページがヒットします。

まず、最初はクラッチフィーリングでした。
納車されてからずっと、クラッチミートが近すぎる。
油圧クラッチなので、調整が利きません。
クラッチマスターを1/2インチのCB1300の物に交換してみたり、いろいろ試しましたが上手くありません。
そのうちに、クラッチが切れなくなってきました。
最初は少しでしたが。
そのうち、ギアを入れてクラッチを切っても回転下がるわ、ブレーキかけないと進んでしまう、という状態になり、自己整備だー、とばかり分解し始めたのが苦労の始まりです。

滑りとは逆の症状だったのですが。。。
まず、パッキンを手配しました。
分解に当たっては、専用工具は必要ありませんが、
スナップリングプライヤーと30mmのボックスレンチが必要です。

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備忘録的に書きますね。本当はかなり試行錯誤があったのですが
下の図を手に入れてかなり溜飲が下がりました

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まず、フリクションプレートが3種類、ドリブンプレートが2種類あります。
フリクションプレート(プレートクラッチドライブNo1,2,3はパーツリストを見ても見分けがつきません。

コルク?が40個貼ってあるのがNo1で7枚。
48個貼ってあるのが、No2で一番外側。
穴系が大きい(リング幅が狭い)のがNo3で一番内側。

ドリブンプレートは、厚みが2種類あり、1.6mmと2.0mmの種類。1~3枚入っているそうです。

私のは3枚が厚いタイプでした。

上図のワッシャ、リングの向きに注意しながら組み立てます。




そのとき、プレート列の一番内側のNo3プレートの中に入っている、リングバネ。
これは外した方が良いみたい。これが滑りの原因の一つになるそうです。
クラッチをリリースする方向に働くワッシャですが、バネとしては疑問の大きさデス。

ダイヤフラムスプリングを締め付けるクラッチディスクプレッシャーの中にあるピアノ線のようなリング。
これも重要で私のはなぜかへんな所にハマっていました。
上図を見るとダイヤフラムが当たっているところに見えます。


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クラッチスリーブハブ、ドリブンで削れて段々になっています。
ヤスリを使って修正。
少し滑らかに。
固いとはいえアルミなのでそれほどヤスリがけに夢中になると削りすぎます。注意

あと私のは、なぜかクラッチプッシュに着くベアリングのワッシャーがありませんでした。
ダイヤフラムを止めるナットもしっかり締めましょう。
今回ツーリング中に緩んでひどい目に遭いました。

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この写真は2,9mmをさしていますが、実際は2.8mm前後でした。
2日間、滑ったまま走り続けましたが、思ったよりすり減りがなく、規定値に収まっていました。
負荷が掛からなかったんだろうな。ww

でも、プレートがコンマ2くらいすり減っても全体で1.6mm変わる訳で、ワッシャ1~2まいの問題ではないと思いますね。

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GSF、バンデットの皆さん苦労しているようで、私も苦労しています。w

ポイントは
一番内側のリング、ワッシャ、クラッチプレートウエーブを抜くこと。
クラッチドライブプレートの一番外側、48コマの確認。
ドリブンプレートの厚み2mmのものの確認。
ロックナットはしっかり閉めること。!!! 15kg・m。車ホイール締めの約倍の力ですね。